HSPについて②~光がまぶしく感じるのですが…

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

最近、暑くなってきましたね。
ユニクロから発売予定のエアリズム素材のマスクが気になる今日この頃…。
早く発売してくれないかなぁと思いつつ、ガーゼ素材のさらさらマスクで過ごす小田です。

HSPに関して、前回のブログでは、HSP気質であるかどうかはさておき、優れている又は鋭い感覚は何かを意識するために、まずは自分自身に目を向けてみることをご提案しました。

HSPについて①~どのような感覚が優れていますか?を読んでみる→

今回は、小田の経験談をご紹介したいと思います。

◆眼科で精密検査を受けてみたら…

瞳-HSP-瞳孔の大きさ
強度近視です…。

私は、乱視で、幼い頃から視力があまり良くありませんでした。
母によると、二、三歳の頃から、どこが違うところを見ているような感じがして、何かおかしいと感じたようです。
成長するにしたがって、近視も加わり、視力もどんどん悪化していきました。

眼科は5歳から、コンタクトレンズは16歳からの長いお付き合いで、今も一年に一度は定期検診を受けています。

近視は、レベルによって「弱度近視」「中等度近視」「強度近視」に分かれるのですが、近視の度合いを分けるのは、裸眼の視力ではなく、屈折度数(D、ディオプター)で、-6~8以上だと強度近視に分類されます。

私の裸眼視力は、両眼とも0.02で、両眼とも-7D以上の強度近視+乱視なので、医師から「今すぐでなくてもいいけど、近視が強いから、時間がある時に、精密検査を受けに来てね」とオススメされました。

視覚に関して私が気になっていたことは、「光がまぶしすぎる」と感じることで、緑内障や白内障の場合もそのような症状が考えられます。
人間ドックで毎年、眼底・眼圧検査はしていましたが、この機会に、視神経などの詳しい検査を行うことにしました。

当時の私は、視覚に関して以下のような感覚を持っていました。
・特に夏と冬は、屋外に出ると、光がまぶしすぎると感じる。
・まぶしくて刺激が強いと感じるので、起床時にカーテンをそろーりと開ける。
いきなりシャーっとは開けられない。
・照明も、まぶしいタイプは気になる。乳白色、白色、青色という照明の光の「色味」だけではなく、「照度」も気になる。
・居間と続いた部屋のふすまは必ず閉めておきたい(隣の部屋との照度の違いが気になる。そして気配も気になる。)。
・寝るときは真っ暗がいい(真っ暗にしていても、真っ暗には感じない。そして気配も気になる。)。

◆瞳孔が大きい?

サングラス-HSP-対策

瞳孔を開くための目薬を指して、半日がかりの精密検査を終えました。
結果は、すべて「異常なし」。

私は、度数などの都合上、眼鏡だとかなりレンズが厚くなってしまい、眼鏡がずり落ちてしまうので、起きている間は、ずっとコンタクトレンズを使用しています。
一日の装着時間が長いうえに、0.02の視力を1.5にまで矯正しているので、視神経にはかなりの負担をかけている自覚があって、何らかの異常の予兆があってもおかしくないと覚悟をしていたので、意外な結果でした。

私「光がまぶしいんですよね。緑内障とか白内障のリスクもあるのかなと思っていたんですけど…。」
主治医「あなたの場合、人よりも、黒目が大きいんです。だから、光をまぶしく感じやすいんです。」
私「黒目…?」
主治医「瞳孔の大きさです。瞳孔が大きいんです。」
私「瞳孔…。そうですか…。」

※眼球の色がついている部分が虹彩(こうさい)、その真ん中にある黒い部分が瞳孔(どうこう)です。

◆交感神経と瞳孔の関係

ろうそく-HSP-リラックス

神経は、脳や脊髄にある「中枢神経」と、全身にある「末梢神経」に分かれます。
末梢神経は、さらに、「体性神経」と「自律神経」に分かれますが、意図的にコントロールできる体性神経とは違い、自律神経は、内臓器官に関わる重要な神経で、自らコントロールすることができません。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分かれ、この二つがバランスを取りながら、アクセルとブレーキのような役割をしています。
交感神経が活発に動き、緊張状態にあるときは、心拍数が増え、瞳孔が開きます。
副交感神経が活発になると、リラックス状態になり、心拍数が減って、瞳孔も閉じます。

瞳孔の大きさは、2~6ミリの間で変化し、暗闇では大きくなり、明るい場所では小さくなります。
私の場合は、もともとの瞳孔の大きさ自体が遺伝的に大きいということなのか、交感神経が活発になりすぎていて、検査時に大きくなっていたかまではわかりません(今年の検診の時に改めて聞いてみよう。)。

精密検査を受けた時は、前職で長く緊張状態が続き、ストレスを感じていた時期だったので、交感神経が優位な状況であったことは間違いありません。
昔から、友人と写真を撮ると、一人だけ赤目になっていました。
赤目現象は、虹彩の色が薄い人、瞳孔が大きい子供がなりやすいので、瞳孔の大きさ自体が遺伝的に大きいことも否定できません(瞳孔の大きさなんて、考えたことあります!?)。
私の場合は、両方の要素がミックスされている気がします。

HSP気質の方も、この瞳孔のように、情報を受け取る量が遺伝的に大きい場合もあるでしょうし、もともと大きめで、ストレスや緊張状態が続くことで、さらに大きくなる場合もあるでしょう。

季節に応じて、レンズの色味が違うサングラスを使い分ける、カーテンの遮光度合いや照明の照度を自分の感覚に合わせてみるなど、自分の感覚に応じた対策で、瞳孔が大きくなり過ぎないようコントロールする小田でした。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実