心理カウンセリングと読書~心理カウンセラー目線で考える日常~

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。

皆さんは、日常のなかでどれくらい本を読むことがありますか?

正直なところ、私自身は、もともと読書が苦手な方なので、そんなに大量に読むわけではありませんが、心理カウンセラーの仕事を続けていると「今までに読んだ本」の量はどんどん増えております。

今回のブログでは、読書が良い悪いという評価をしたいわけではありませんが、効果的な活用方法や心理カウンセラー目線でオススメな読書方法などをまとめてみようと思います(^^)

ハートの形の本のページ

読書は心理的な安定に効果的か

今回のブログでは、読書の効果を肯定したいわけでも否定したいわけでもありませんが、ここは気になるポイントではないでしょうか。

実際に心理カウンセラーの仕事をしているとご相談者さまから、「読んだ方が良い本、オススメの本はありますか?」というご質問をいただくこともあります。

私が読書をお勧めする場合の条件としては…

①メンタル面が安定している
②時間的な余裕がある
③本を読むのが元々好き

この3つの条件すべてに当てはまる場合は、その時の状況やご相談者さまにとってのテーマや課題に応じてオススメな本をご紹介することもあります。

が、一つでも条件に当てはまらない場合は、「今は無理せず、負担を減らしながら、心と体のバランスをとっていきましょう」とアドバイスさせていただくことが多いと思います。

本には沢山の種類がありますし、同じテーマでも切り口というか、視点は様々ですので、「自分に合うもの」に出会えると効果的なこともありますし、「自分に合わないもの」だと逆効果になることも考えられます。

そのため、「自分も本を読んだ方が良いのかな…」と思ったときには、まずは、上記の3つの条件を満たしているか確認してみてくださいね。

開いた英語の本と眼鏡

読書に対する考え方のヒント

本を読むタイミングについては、前述のとおり人それぞれ適したタイミングがありますが、その内容やとらえ方も重要です。

例えば、「これをやれば〇〇になる」「〇〇になるためには〇〇が必要」というような印象の強い言葉を意識しすぎてしまって「じゃあ、できていない自分はダメなんだ」と否定的にとらえてしまうことは読書のマイナスな側面と言えます。

逆にいうとすでに出来ていることは「自分、すごいじゃん!」と自己承認、自分をほめることにつなげつつ、できていないことについては「もっと成長する可能性があるんだ」という認識を持てると負担は少ないかもしれません。

そして、本に書いてある内容についても「全部を取り入れよう」としてしまうと負担になってしまうことが多いので、「一冊からヒントを一つ学ぼう」という考え方もオススメです。

実際にヒントが成長につながったら、また読み直してみて新たなヒントを得る…という流れも良いですね(^^)

カウンセリングこころの羽にある本

心理カウンセリングと読書の上手な活用方法

「本」というものの性質上、どうしてもそこに「答え」が書いてあるように感じてしまいやすいかもしれませんが、本に載っている内容は、あくまでも「誰かにとっての成功パターン」でしかないのです。

誰かにとっての成功パターンが自分自身には合わないことは自然ですし、あなたにはあなたに合う成功パターンがあるはずなのです。

比較的、リーズナブルな価格で沢山の情報を得られることは読書の大きな利点ですが、どうしても情報が一方通行になりやすいですし、自分自身にとって必要な情報や自分に合う方法を見極めることは大切かつ難しいものです。

「本当にこの方法で良いのかな?」と不安になったときには、カウンセリングルームに行って心理カウンセラーに相談してみることも本で学んだ知識を活かすためのきっかけになるかもしれません。

心理カウンセリングの性質上、「万人に当てはまる正解」というものはありませんが、一人一人に合ったヒントを見つけ出し、その人に合った成功パターンを一緒に明確化していくことは読書とはまた違った経験や体験になるのではないでしょうか(^^)

カウンセリングこころの羽・札幌中央店 札幌篠路店 岡本教兵