生きづらさを抱えている人たちへ~HSP気質~

こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

今回のブログのテーマは“HSP気質”に焦点を当てていきたいと思います。
第何弾になるのかすら忘れてしまいました(笑)

過去に何度かHSP気質について、ブログを書かせていただきましたので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

HSP気質に悩んでいる方に少しでも道が開けますように。

青空と道路

なぜストレスが溜まりやすいのか?

HSP気質の方は刺激に敏感に反応してしまうという特徴があります。
そのため、常にストレスを受け続けてしまっています。

そして身体の反応として自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
自律神経には交感神経と副交感神経、背側迷走神経という3つの神経系から成り立ちます。

この3つの神経にはそれぞれ働きがあります。
交感神経:緊張時や活動時に活発に働く。
副交感神経:休憩時に活発に働く。
背側迷走神経:心臓の交感神経にブレーキをかける。

この中で交感神経は長期間ストレスにさらされると活性化し、アドレナリン、コルチゾールという2種類のストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールは副腎皮質から分泌され、長期間出っ放しになると、不眠の症状が出現します。

また過度なストレスにより、長期記憶をつかさどっている脳の海馬が萎縮してしまったり、内分泌機能や免疫機能を低下してしまいます。

HSP気質の方はストレスを感じやすく、「適度なストレス」と処理・感じられる度合いの範囲が狭いと言われています。

ハートのチックタック

脳の中の行動システム?!

また、脳の中にある行動システムにも違いがあると言われています。

脳の中には、行動活性化システムと行動抑制システムがあります。
HSP気質では、行動抑制システムが優位に働きます。

行動活性化システムは、アクセルの役割を担っています。
このシステムが活性化しているときは好奇心のまま進むことが出来ます。

一方で行動抑制システムは、ブレーキの役割を担っています。
このシステムが活性化している時は、不安・恐怖が強くなり、何事においても慎重で、少しでも危険を感じたら、行動には移せません。

過去の経験と照らし合わせ、行動に移したらどうなるか先のことまで考えてしまい、行動を慎重すぎるほど抑制してしまうのです。

神経系と脳の中のシステムの違いについて説明してました。
それではどのようにして生活していけばいいのかをヒントを最後に記載していこうと思います。

脳の働き

3段階の対処法を身につける

まずは「知る」ことから始めていきます。
自分自身の心と身体の状態を振り返っていきます。
どんなことに動揺するのか、どのようなことで困っているのか、どのような刺激に敏感なのかを振り返りながら知ることが大切です。

ここで有効な方法がカウンセリングです。
カウンセラーとの会話の中で自分の状態について気付きを得ることが出来るため、自分自身を知ることが出来ます。

次に「少しでも暮らしやすくなるための準備をすること」が大切です。
これは不安や恐怖を感じる場面の対策をすること、自分の安心・安全を得られるような環境を整えることが挙げられます。

同時に「セルフケアを意識的に行うこと」が重要です。
これはストレスコーピングを見つける作業と一緒です。
刺激によって起きたマイナス感情を溜めて、体調不良などを悪化させないように、自分自身の心と体を労わる必要があります。
マイナス感情の処理方法、疲労感を和らげる方法等。

そして最後に「心構えを作ること」が大切です。
自分の状況を認めた上で、“生きづらさを捨てていいんだ”と信じることであったり、自分と正面から向き合うことも必要です。

今回もHSP気質について触れてみました。
生きづらさが少しでもなくなるようなヒントになればと思います。
そのお手伝いを『カウンセリングこころの羽』でさせて頂けませんか?
皆様のご利用お待ちしております(^^)/

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未