不安がどんどん膨らんでいく…そんな時には。~カウンセリング視点で考える不安を解消する方法①~

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。

人生の中で失敗や挫折を経験することは誰にでもあることかもしれません。

その一方で過去の失敗や挫折にとらわれて身動きがとれなくなる人や前向きに自分の課題を克服しようとする人など…人それぞれ考え方や行動には違いが出てくるものですよね。

そこで今回は、不安が膨らんでしまう時の対処方法をテーマに自分自身の気持ちをコントロールするヒントについて考えてみようと思います♪

※書いているうちに長くなってしまったので、全3回に分けて投稿していきます(汗)

膨らむ不安-風船

不安が膨らむのは…

仕事や学校、家庭などの人間関係や責任、プレッシャーなど…人生の中では上手くいく時期と上手くいかない時期があるものかもしれません。

一度きりの人生、せっかくなら上手くいく時期を多くしたい…と願うことは自然なことですが、「どうしたらいいか」は、なかなか答えの見つからないテーマですよね(汗)

この「どうしたらいいか」を見つけることが難しい一因に「人それぞれ正解が違う」ことがあると思います。

私が大切にしている考え方に「万人に当てはまる正解はない」という考え方と「人それぞれの正解(成功)パターンは存在している」という考え方の二つがあります。

それぞれ逆の目線から考えると腑に落ちやすい部分があるかもしれませんが…

万人に当てはまる正解-good-bad

万人に当てはまる正解はない

この考え方を逆の目線にしてみると…

仮に「万人に当てはまる正解がある」という前提で考えてみます。

人それぞれ人生の中では…育った場所も関わった人も親の価値観も全員が異なります。

けれど、全員に共通する正解がある。

と考えること自体にどう考えても無理があるように感じるのです(汗)

一般常識という価値観においても一部には例外が存在するのかもしれません。

ちょっと不謹慎かつ不適切な例えになってしまうかもしれませんが…仮に人を殺めるという行為でも日常生活では「明確な間違い」とほとんどの人が考えていますが、戦争における戦いの場面では全く逆の基準になってしまう…人の価値観というのは不変なものではなく、その時の状況や時代背景によって“正解”は変化するものです。

別の例だと…「恐竜は絶滅した」という考え方が、ほんの20〜30年前には一般常識でしたが、現在では「恐竜は鳥に進化した」が常識になっています。

このように一般常識という“基準”も時代の変化や研究の進歩によって変わっていくのです。

変化のスピードが早くなっている現代だと…仮に誰かが「正解」だと主張した考え方や価値観でも、次の日には当てはまらなくなる可能性ですらあります。

それであれば、“一般的な正解”を求めること自体に大きな意味は無いと考えることもできそうですよね。

人それぞれの正解-沢山のドア

人それぞれの正解(成功)パターンは存在している

“一般的な正解”を求めないからと言って、「正解は、どこにもない」と考えてしまうと「地図無しで初めての地域を歩く」ような不安にとらわれてしまいそうです。

私自身が大切にしている考え方としては、「万人に当てはまる正解は無くても一人ひとりの正解(=成功パターン)は存在している」ということです。

実際にこれまでの人生を振り返ったときに上手くいったことがまったくないということは可能性が低いのではないでしょうか?

もしも「上手くいったことは、まったく無い」と感じている場合、それは事実というよりも“自分自身の捉え方”がそのように感じさせている可能性が考えられます。

これは心理療法で言うところの「認知の歪み(にんちのゆがみ)」と呼ばれる状態である可能性もあります。

その場合は、心理カウンセリングの体験を通じて変化させることができるかもしれません。

人生を振り返ったときに「成功体験」が浮かんだ方はラッキーです。

その成功体験を分析していくと、「あなたの成功パターン」が見つかる可能性があります。

「そういえば、昔は自分に自信を持っていたな…」

「前は、もっと気持ちが楽だったのに…」

「あの頃は輝いていたな…」

という気持ちがわいてきたら、あなたの正解が見つかる第一歩。

成功する条件を揃えてみる。

環境を変化させてみる。

行動を変えてみる。

など、対処方法を具体化するためのヒントになります。

自分自身で振り返っても思いつかない場合は、カウンセラーと一緒に振り返ることで気付くことが増えるかもしれません(^^)

あなたの成功パターンは、見つかりそうですか?

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岡本教兵