HSPについて⑨〜この疲れは、どこから来ているんだろう?

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

このブログを読んで、HSPに関するカウンセリングに興味を持っていただき、私のカウンセリングを予約してくださる方や、継続的にカウンセリングを受けてくださる方が増え、最近では、私のご相談者さまの約8割はHSP気質をお持ちの方という状況になりました。

大多数が女性ですが、男性もいらっしゃいますし、10代から60代までの幅広い年代の方が利用されています。

HSP気質をお持ちかどうかは、アーロン博士による以下の診断テストを参考にしつつも、相談者さまにお話しいただくエピソードの全体を分析しています。

その中で、私が特に注目しているのが、「疲れの感じ方」で、仕事終わりの状態を説明していただきます。

まぁまぁ疲れるけど、帰宅後すぐに家事ができるのか、カバンを置いて、1度ソファーで休んでからじゃないと、しんどいのか。

仕事終わりの気分と共に伺うと、HSPさん達は、「もう何も出ないくらい、カッスカスに干からびてます。」とか、「疲れ果てています。」といった独自の言葉で疲れ方を表現してくれます。

◆HSP自己テスト

休養ーソファー疲れ
↑家に帰った後の小田は、30分ソファーでこんな感じ(^◇^;)

まずは、以下のHSP自己テストをやってみましょう。
感じたまま、当てはまるものの数を数えてみてください。

・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
・カフェインに敏感に反応する
・明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などにに圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい
・騒音に悩まされやすい
・美術や音楽に深く心動かされる
・とても良心的である
・すぐにびっくりする
・短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
・人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
・ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
・あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・生活に変化があると混乱する
・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
・仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
・子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

出典:講談社「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」

以上の質問のうち、12個以上に該当する方は、HSPの可能性が高いと言われています。
また、該当する個数が少なくても、該当する項目の度合いが極端に強ければ、HSPの可能性があるかもしれません。

HSP気質をお持ちの方は、
①考え方が複雑で、深く考える。
②刺激に敏感で疲れやすい。
③共感力が高く、人の気持ちに左右されやすい。
④五感又は第六感が鋭い。

という大きな4つの特徴を持ちますが、日常生活で、この気質をうまくコントロールできている方でも、ご自身の中に毎日蓄積していく「疲れ」を適切に処理していくのには、かなりの意識とスキルが必要になってきます。

なにかの手を抜いたり、自分を癒したり、時にはサボったり。
HSPさん達は、良心的で真面目な方が多いので、手を抜くことは苦手というか、そもそも発想にない方が多いように思います。

むしろ、他の人が手を抜いていても、自分は人一倍努力をしないといけない、という謎の負荷をかけていることが多いのです。

その謎の負荷は、どこからきているのでしょうか?

◆自己肯定感の低さ

デスクー会社ー接近
小田は、↑こんなオフィス環境なら、絶対集中できないなー。

客観的には、きちんと仕事をして、それなりの評価を得ているのに、「自分は人より劣っている。」「努力して、やっとみんなと同じスタートラインに立てる。」と考えている方がほとんどです。

HSPさん達は、物事をあらゆる角度から見ています。
「見えてしまう」という方が、近い表現かもしれません。

HSPは、生まれつきの気質なので、幼い頃から、その気質をあらゆる場面で発揮しています。
5人に1人はいる気質であっても、少数派であることには変わりません。

HSPに限らず、周囲と何か違う点があれば、排除されるのが集団原理です。
そして、幼い時ほど「残酷なほど正直に」その違いを指摘される機会が多いと思います。

周囲の人は、HSPが持つ能力を脅威に感じたり、自分が非難されたと感じて、「考えすぎじゃない?」「気にしすぎじゃない?」「そんなこと言うのはあなただけだよ。」と言うことがあったかもしれません。

また、一番身近で理解して欲しいはずの両親、特に母親から、否定的な言葉を発せられることがあったかもしれません。

HSPは、こうしたトラウマも感じやすく、心の奥に残ってしまい、「自分が気にしすぎなのかな」「自分が弱いだけなのかな。」「他の人はもっと働いていても平気そうなのに、なんで自分はこんなに疲れるんだろう。」と自分を責めていることが多いのです。

◆1日を振り返ってみましょう

ノートーアウトプットーメモ
小田はメモ魔_φ(・_・ですが、それが何か?

こちらのブログでも紹介しましたが→

自己洞察に最もオススメなのは、日記です。

自分オリジナルで、スケジュール帳に○△✕をつけるのでも、点数でもOK。
その日の点数が低かったのは、肉体的な疲れか、精神的な疲れか。
HSPさん達は「気疲れ」つまり脳疲労を起こしているケースが多いのです。

自己分析も大切ですが、カウンセラーから不意に質問されて、自分から出てきた言葉や感覚もカギになります。

疲れを感じるシチュエーションは、一人一人違います。
カウンセリングでそれを見つけて、分析し、一緒に対策を考えていきませんか。

※小田は、10月24日土曜日まで、遅い夏休みをいただいてます。
今月のご予約枠はあと2名様となっておりますが、前日にキャンセルが出ることもありますので、随時HPから最新の空きをご確認ください。
遠方の方又は、お出かけに不安がある方は、電話でのカウンセリングも承っております。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実