こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。
前回は、「うつ病や障害…辛い体験をバネにするためには」というテーマの前編として「ヒーローズジャーニー」という法則(考え方)を中心にご紹介させていただきました。
今回は、その後編として、『キングダム』(アニメや漫画、実写映画化されている作品)や私自身の人生経験を題材に辛い体験をどのように“バネ”にするか…その方法をご紹介させていただきます。
明確な目標とは…
前回の「前編」では、『キングダム』の主人公「信(しん)」には「天下の大将軍になる」という明確な目標があるからこそ、観る人を惹きつけてしまうのではないかという視点をご紹介しました。
今回は、その考え方が日常生活にどのように活用されるのかを私自身の人生経験をもとにご紹介させていただきます。
私の場合は、重たい話題になってしまい恐縮ですが…「父の死」がきっかけとなって「明確な目標」を持つことになりました。
それは、「質の高いカウンセリングをもっと身近に。」という『カウンセリングこころの羽』のスローガンそのものであり、世の中で「カウンセリング」がもっと身近なものだったら、自分自身や父にとっての第一の選択だったなら…という後悔をバネにした気持ちでもあります。
この「明確な目標」があるからこそ、日々を充実した気持ちで過ごすことができていますし、努力もしようという気持ちが湧いてきます。
お恥ずかしながら、私自身の場合は、この「明確な目標」にたどり着くまでは、「自分が納得できる努力」は出来たことがない気がします。
「仕事」に対する責任感は多少なりともあったつもりですので、“それなり”の努力はしてきました。
それでも「全力」を出している気分にはなれませんでしたし、10代の頃からの夢である「芸能界での成功」は途中で挫折してしまいました。
今思えば、音楽や演劇の舞台で「プロ」になることは夢見ていましたが、「その先」は意識できていなかったのです。
「何のために?」の問いかけに返す明確な答えは持っていなかったのかもしれません。
そんな“中途半端”だった私も父のおかげで明確な目標を持つことができ、一度、明確な目標を見つけることができると…結果として日々の充実を体験しています。
変化のきっかけは…
これは人それぞれ異なるものだと思います。
どんなことがきっかけでも良いと思います。
それは、小さなきっかけの積み重ねかもしれませんし、人生を変えるような大きなきっかけかもしれません。
人それぞれ違うのは当然なのです。
『キングダム』の主人公「信(しん)」の場合でいうと…友の存在だったり、戦に出たことが「きっかけ」なのかもしれません。
これらに唯一、共通していると感じることは「行動の結果」としての「きっかけ」なのです。
もちろん、自分自身が意図していないところにも「きっかけ」は生まれます。
それを掴み取ることもまた「行動の結果」なのです。
うつ病やうつ状態など「気分性障害」と呼ばれる症状や傾向は、心に直結するものなので抜け出すことが難しいことは事実です。
だからこそ、「抜け出すための大きなきっかけ」を待つことや探すことよりも「小さなきっかけ」を大切にして「行動」を開始することで結果として「大きな成長」につながるのではないかと私は感じています。
どんな「きっかけ」でも良いんです。
- 友達に電話をする
- 近所のコンビニまで行ってみる
- カウンセリングルームに問い合わせしてみる
- 上司に本音を話してみる
- 恋人に弱音を打ち明ける
上手くいくことも上手くいかないこともあるかもしれません。
それでも、行動をすることで結果が得られます。
その結果を受け止めて、また次の行動に繋げていく。
その繰り返しを人は「成長」と呼ぶのかもしれませんね。
「成功」は一つの結果です。
その結果につなげるためには、どんなことでも“一歩”踏み出してみることが辛い体験をバネにする第一歩なのではないでしょうか?
そして、辛い体験をバネにして活躍している人たちは、時に独特の輝きを放っていて、他者を惹きつけているようにも感じます。
あなたが、今、辛い体験をしているとしたら…それは、これから“誰か”にとって希望の光や憧れのきっかけになるのかもしれません。
P.S.
うつ病、うつ状態で回復期に入るまでの期間は、「目標」を持つことが難しい精神状態になります。
「目標」は無理に持つものではなく、「行動」の結果、自然と見えてくるものだと思いますので、焦らず進んでいきましょう(^^)
一人で進んでいくことが難しいと感じた場合には、私たちと一緒に進んでみませんか?
『カウンセリングこころの羽』は、あなたの人生や日常をサポートする専門家集団です(^^)
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岡本教兵