こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岡本です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響で急速に進むテレワーク(在宅勤務)化…。
私自身の感覚で言うと、本来進んだであろう時代の流れよりも5年は前倒しになったのではないかと感じるほど急速に広がっていると感じます。
元々、大企業の一部や少し特殊な労働条件で働いている人はテレワークを導入していたようですが、ここまで対象者が拡大するのは日本全国でも未体験な世界。
だからこそ、戸惑うことが多いことは自然ですし、実際にテレワークに関連するご相談は『カウンセリングこころの羽』でも増加しております。
そこで今回は、テレワークによってすれ違ってしまう気持ちへの対処方法を心理カウンセリング視点で考えてみようと思います♪
◆メールやLINEでのすれ違い…
相手の表情や返答など「反応」が見えないと不安は膨らんでいくものですよね…。
普段、日常でのコミュニケーションだと会社の事務所に仲間がいて、相手の状況を見つつ話しかけるタイミングを考えて…
相手の表情が曇れば話を短めに区切るし、相手の表情が明るければ「話しかけて良かったな」とその場で実感できる…。
職場におけるコミュニケーションでは、このようなやりとりが中心かもしれません。
普段、“自然なコミュニケーション”が出来ている人ほどテレワーク(在宅勤務)にともなうコミュニケーションのすれ違いに不安を感じやすいかもしれません。
確認のためのメールを送ってみたけれど返信がなかなか来ない…
LINEでメッセージを送ってみたけれど既読にならない…既読になったけれど返信がない…そっけないスタンプだけが送られてきた…などなど
ついつい不安になってしまう場面は日常生活よりも増えているのではないでしょうか。
この“不安な状態”になると「マイナスの可能性」がどんどん頭に浮かんでしまって自分自身では止められなくなる場合もあるかもしれません。
そんな時には…
Point1.マイナスの可能性と同じ数だけプラスの可能性も考えてみる
頭に浮かんでしまった「マイナスの可能性」一つにつき「プラスの可能性」も一つ考えてみる(出来ればノートやメモに書き出してみる)という方法です。
これは“ポジティブ”に考えないと…というプレッシャーのようなとらえ方ではなく「脳トレ」くらいの気持ちでやってみると効果的。
「プラスの可能性を考えなきゃ」と思うとストレスがかかるので、「よしっ、マイナスの可能性と同じ数考えられるか挑戦だ」くらいの軽い気持ちで考えてみることが大切。
具体例をあげると…
<マイナスの可能性>
①相手が嫌な気分になって怒っているのではないか。
②傷つくひと言を言ってしまったのではないか。
③ウザイと思われてしまったかもしれない。
<プラスの可能性>
①こちらのことを大切に思ってくれているからこそ返信に時間をかけてくれてるのかもしれない。
②他の仕事で集中しているのかもしれない。
③仕事熱心だと思ってくれたかもしれない。
これは極端な例かもしれませんが、色々な可能性を考えてみることは本当に脳トレになるのでオススメです。
大切なのは遊び心を持ちながら想像を膨らませてみることです。
もちろん、相手の気持ちはその人自身にしかわかりませんし、直接確認することも難しい場合が多いかもしれません。
しかしながら、相手に対して「信じられない」という気持ちを持ってしまうとそれは相手にも伝わってしまい相手からあなたに対しても「信じられない」という気持ちを持たれてしまう可能性が上がります。
少しでも良い結果につなげるためには、まずは自分の方から相手を信じてみることが大切なのです。
Point2.“目的”を意識
これは、メールを送信する前にやってみると効果が高い方法になりますが、「何のためにこのメールを送るのか」=「目的」を明確に意識してみる方法です。
例えば、「後でトラブルが大きくならないように早めに情報共有しておこう」という「目的」だったとしたら、相手の返事が有る無いということではなく相手が目を通した時点で「目的達成」となるかもしれません。
それとは違って「相手の気持ちを知りたい」が目的だった場合は…
メールの途中か最後に「時間があるときにお返事ください」や「お返事いただき次第、取り掛かりますのでどうぞよろしくお願いいたします。」など
反応が欲しいタイミングを明記してみることも必要になるかもしれません。
それでも返事が来ないときなどには、自分の方に責任があると考える「自責」の方向ではなく相手の方に責任があると考える「他責」の方向に切り替えてしまうことも一つの選択肢かもしれませんね。
自分にできることを精一杯やったのであれば、そこから先は相手次第…そのように考えることも相手の状況が見えない「テレワーク(在宅勤務)」では大切なことではないでしょうか。
Point3.まったく別のことに手をつけてみる
実は、これが一番オススメな方法です。
仕事とプライベートを明確に切り替えるパターンの在宅勤務を意識している方だと少しコツがいるかもしれませんが…
気分転換を兼ねて仕事とはまったく違うことに手をつけてみるという方法になります。
例えば、「自宅の中で春を感じるもの」など「お題」を考えてスマホのカメラ機能で写真を撮ってみる。
そして、何枚か撮ってみた写真にタイトルを決めて自分なりのベスト3を考えるなど、「行動」を伴いながら「集中力」を使うようなものを予め考えておくと不安が膨らんでいくときに「一時停止」をかけることができます。
他にもお茶やコーヒーを飲む習慣を持っている方の場合だと
お湯の温度やコップに注ぐタイミングなどを徹底的に意識しつつ「お茶(コーヒー)を入れる」なども良いかもしれません。
とにかく「行動」+「集中力」の両方が必要なことを実行することで頭の中、心の中で不安が膨らむことを止めてしまうという方法です。
一緒に暮らしている家族がいる場合であれば、家族と会話してみたり守秘義務などに触れない範囲で仕事の愚痴を話してみることも「まったく別のこと」をやってみることにつながります。
もしもそういった相手がいないな…と感じるようであれば、「カウンセリングルーム」を活用してみてくださいね。
心理カウンセラー相手であれば、相談内容は守秘義務で守られますのでお仕事に関する話題でも安心してお話しください。
まとめ
離れて仕事をしていると「実際の相手」ではなく「自分の想像の中の相手」とのやりとりになってしまいがちです…。
そんな時には今回ご紹介したテクニックも参考にしていただきながら、自分自身の「思考パターン」から少し離れて不安を感じにくい「想像」を膨らませてみたり、そもそも不安になる考え方自体から離れてみることが大切です。
人は「真実」と考えていることのほとんどが、実際には“想像”であって“事実”ではないという考え方も耳にすることがあるくらい世の中で起きている出来事のほとんどは自分自身の捉え方(感じ方)によって作られているのかもしれませんね…。
もちろん、「真実」「事実」には根拠が必要です。
その根拠が“あなたの経験”だった場合には「想像」の中で一人相撲だった…ということにならないように色々な可能性に目を向けながら人間関係の悪化には気を付けたいところですね。
あなたはメールやLINEのやりとりで不安になったり、焦ったりしていませんか?
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岡本教兵
『カウンセリングこころの羽』では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で増加するストレスへのメンタルケアにも活用いただける「オンラインカウンセリング」(電話、Skype、Zoomによるお悩み相談)を全国の方に向けて提供させていただいています。
様々なお悩み相談ができる心理カウンセリングをご自宅からご利用いただけますので、お気軽にご活用ください。
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