コロナウイルスによって不安が…

こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

コロナウイルスによる不安が強く出現している世の中です。
皆さんもいつ自分の身に襲ってくるか分からないウイルスに、とても不安を感じているのではないでしょうか?
ここまでTVや新聞などで取り上げられていると、過敏に反応してしまうのは仕方のないことですが、それすらもストレスになってしまうこともありますよね。

今回のブログは不安に着目して、不安障害についても触れながら記載していきたいと思います。
不安はどのようにして起こるのか少しでも分かって頂けたらと幸いです。

コーヒーを持つ

不安のメカニズム

最初に不安のメカニズムについて説明していきたいと思います。
ここで重要になってくるのが、偏桃体という脳の部位になります。

偏桃体は感覚情報の伝導路となっています。
情報が入ってくると色々な脳の部位を通って、偏桃体へ入っていきます。

しかしこの偏桃体、ストレスとなる情報が入ってくることで、過活動になってしまいます。
偏桃体が過活動を起こすと…伝導路となっているその他の部位も過活動状態となってしまうと言われています。

つまり視床下部ー下垂体ー副腎皮質系が亢進してコルチゾールが上昇し、さらに交感神経系の亢進が見られ、橋にある結合腕傍核の過活動により、過換気症候群、過呼吸が生じます。

また、青斑核が興奮するとノルアドレナリンの増加によって血圧上昇や心拍数増加が起こり警戒反応が増します。
さらに中脳灰白質は回避行動を促進する作用を持っています。

このようにストレスとなる感覚情報が入りることによって、偏桃体が過活動状態になると、様々なストレス反応が生じることになります。

左右の脳

不安障害では…

一般的にはストレス因子によりストレス反応を経験しても、学習によってそれらを制御することは可能と言われています。

しかし不安障害となると…ストレス因子のない時でも、あるいはストレス因子がすぐに生命の危機、あるいは恐怖に結びつかない状況においても、不適切にこの前述した神経回路が働いてしまい、その結果このようなストレス反応が常時起こってしまいます。

本来抑制しなければいけない前頭前野、前部帯状回などの機能が低下してしまうのもひとつも問題とも言われています。

そしてこの不安状態が続き、回避行動を何度も取ることで、その行動が学習されてしまい、不安に陥りやすい事柄を避け続けます。

私も社会不安障害を経験した時、このようなことが起こってしまい、“人と食事をする”ということを避け続け、最終的に20kg近く体重が落ちてしまいました。

その時を思い出すとこのメカニズムは納得できるものだと思いました。

パズルの1ピース

不安を感じ続けることで…

連日のコロナウイルスによる報道がストレスであったり、不安要素が強く出現している方も居ると思います。

ストレスを感じ続けることで、この偏桃体は過剰に働いてしまうとも言われています。
中々外に出ることも人混みに出ることも怖いと思いますが、自宅で出来る自分のストレス発散法等を試しながら、少しずつストレスの水を減らしていくのが大切です。

また予防と言われている手洗い、うがいを必ずすることも安心できる行動のひとつになるのではないかと思います。
私自身もマスクを着用し、日々の手洗い、うがいを習慣化しています。

出来ることを確実にして、自分を守っていきましょう。
『カウンセリングこころの羽』ではウイルス対策として、机を消毒をしたり、消毒液を置いたり、手洗い・うがいを重視しています。
その辺はご安心頂ければ幸いです。

一日でも早く感染拡大が止まることを願って、日々予防を心して過ごしていきたいと思います。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未

P.S.

『カウンセリングこころの羽』では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で増加するストレスへのメンタルケアにも活用いただける「オンラインカウンセリング」(電話、Skype、Zoomによるお悩み相談)を全国の方に向けて提供させていただいています。

様々なお悩み相談ができる心理カウンセリングをご自宅からご利用いただけますので、お気軽にご活用ください。

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