家族のサポートで変化していく…~家族の協力の重要性~

こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

何日間前からパソコンの調子がおかしくなり、ブログの更新も滞っていました。今日、無事に『カウンセリングこころの羽』代表の岡本さんに原因を特定して頂き、通常発信できるようになりました。さすがです!!!

さて、今回テーマに挙げたのは、家族のサポートの仕方についてです。
身近な人がうつ病により、辛い状態になった時、家族はどのようにサポートすることが重要なのか…といった視点からヒントを記載させて頂きます。

もちろん万人に当てはまる訳ではありませんが、少しでも関わり方のイメージがつくように書いていきたいと思います♪

家族の影
家族のサポートが何よりも本人の解決の近道です♪

家族の心がけること

うつ病になった時、一番最初に症状が出やすいのは生理的欲求の部分であると言われています。
“眠れない”、“食欲がない”という症状がよく見られます。
そのような状況で治療を受ける時、まず最初にこの生理的欲求を満たすための薬物療法が行われることが多いです。

例えば、“眠剤を飲む”だったり、“意欲がわく薬を飲む”だったり…。

その生理的欲求は薬で満たされることが多く、家族の役割としては、次の段階である安心・安全の欲求を満たしてあげる関りがまずは大切なことであると言えます。

周囲の人が心がけることとして、5つのポイントがあります。

1.うつ病のことをよく理解する。
症状や気持ち等を理解することで、関わり方や対応が分かりやすくなります。
カウンセリングに来て関わり方を一緒に模索することも、理解することの第一歩です。

2.干渉しすぎずにいつも見守る。
本人が何もできずにいるとつい手や口を出したくなりますが、つかず離れず見守ることが大切です。

3.よく話を聞いて受け止める
話を途中で遮らずに、目を見て相槌を打ち、しっかり話を聞くだけで、本人の気持ちは楽になります。

4.安心して休める場を提供する
本人が現在の状態を受け入れ、ゆっくり休養できるよう環境を整えることも重要なことです。

5.無理に特別なことはしない
無理に明るくしたり、気を遣うような態度で接したりせずに、普段通りに対応することで相手の気持ちも楽になります。

私自身がうつ病で休職していた時は、母が安心して休める場・環境を作って提供してくれたり、普段通りに対応してくれたことで、気を張らずにリラックスして休むことが出来ました。
そのおかげもあってか、回復も早くすることが出来たような気がします。

父と子のシルエット
家族の対応で本人も変化していきます。

安心感が得られる言葉選び

本人にプレッシャーを与えないためには、普段声掛けをする言葉を選ぶことも大切になってきます。
特に「頑張ってね。」「しっかりして。」等の叱咤激励の言葉は、あまり使ってはいけないと言われています。

「必ず治るから治療を続けていこうね。」など穏やかに励ます声掛けが負担は少ないです。

では、例を挙げて、一緒に声掛けを考えてみましょう。

例:「何もする気になれないんだ。」
〇:「今は無理しなくていいよ。」
何もする気になれない自分に焦りを感じているので、そのことを良く理解して、今はそのままで良いことを伝えます。

例:「私うつ病かもしれない。」
〇:「どうしてそう思うの?」
本人は不安な気持ちでいっぱいな状態なので、まずはどうしてそう思うのか親身になって話を聞くことが大切です。

例:「もう死んでしまいたい。」
〇:「それはとても辛かったね。」
本人は死にたいほど辛い状況です。辛い気持ちをしっかり受け止め、現在の気持ちがうつ病のせいであると理解してもらいます。

例を3つ程挙げてみました。ポイントとしては言葉の裏にある本人の気持ちを受け止めて、声掛けをすることが大切です。
時には、傾聴と言って、相手の話に耳を傾け、心と体で聴くように意識することも必要です。

抱き合うテディベア
本人の気持ちに寄り添うことで気持ちも理解できるようになります。

具体的なサポート方法

最後にご家族がサポート出来ることを、具体的に記載していきたいと思います。
私自身も母にサポートして貰ったことも多々あったので、是非参考にしてみてください(^-^)

1.食生活
栄養バランスが整った食事を用意し、出来るだけ3食規則正しく食べさせるように促す。食欲をそそる盛り付け等を工夫する。

2.睡眠
ぐっすり眠れるような環境を整える。長時間眠っていても無理に起こそうとしない。

3.休養
リラックスできるような環境を整える。無理に外出をすすめたりせずに、本人のペースに合わせる。干渉はしすぎない。

4.通院
最初は出来るだけ同行する。心配事などは主治医に相談する。本人から不満が出た時は話を聞く。

5.薬
正しく服用しているかどうか気を配る。副作用が出ていないか、体調はどうか等を観察する。

カテゴリー別に具体的なサポート方法を挙げてみました。
ですが、症状も十人十色、対応も十人十色であると思います。

対応に悩んでいる方、本人に合った関わり方やサポート方法を『カウンセリングこころの羽』で見つけてみませんか?

また本人のカウンセリングについてのご相談も受けさせていただきますので、お気軽に問い合わせください♪

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未