後ろ向きな自分に寄り添う

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野です。

季節の変わり目になると、衣替えをする必要がありますが、そのタイミングが難しいなと季節の変わり目の度、毎回、同じことを思っている杉野です。
さて、今回は、「後ろ向きな自分に寄り添う」というお話です。

いつも前向きではいられない

秋空の下にある大きな木

「後ろ向きに考えてしまう」
「前向きになりたい」

そういうふうに、思うことはないでしょうか。

「後ろ向きでいるから、さらに、後ろ向きな出来事が起こる」
「前向きでいられなくて、周囲に迷惑をかけている」
「後ろ向きな自分をなんとかしないと」

そう考えると、なんだか、ますます焦ってしまいますよね。

ただ、人間、前向きなときもあれば、後ろ向きなときもあります。
そして、後ろ向きであることが良くないことというわけでもありません。

どちらの方向を向いていたとしても、良いといえます。

自分の気持ちに寄り添う

大事なのは、前向きか後ろ向きかよりも、自分の今の気持ちに寄り添うことといえます。

「後ろ向きは良くない」
「前向きでいないとならない」

それは、今の自分を否定していることになります。

たとえば、誰かが落ち込んでいるとき、前向きには見えないとき。
「後ろ向きではいけない」
そのように言ったとしても、逆効果といえないでしょうか。

それは、自分自身に対しても一緒だと言えます。

たしかに、
「周囲に迷惑をかけるから、後ろ向きではいられない」
「後ろ向きでいたら、どんどん悪い方向にいきそうだ」

そうした責任感や怖さから、前向きでいないとという思いはあるかもしれません。

だからといって、
「後ろ向きではいけない」

そういうふうに、自分にプレッシャーをかけたとしても、どうすることもできないともいえます。

それよりも、今感じていること、考えていることを認める
それが大事といえます。

自然と前を向けるときがくる

青空の下、続いている道

そもそも、元気だったり、楽しさを感じている。
そういう状況であれば、がんばらなくても、意識しなくても、自然と前を向けるのではないでしょうか。

たしかに、そうした状況でも悩むことはあるとは思いますし、
後ろ向きに捉えやすいか前向きに捉えやすいかの違いはあると思いますが、
楽しいと感じる時期は、自然と、前を向いていることが多いのではないでしょうか。

ただ、そうした状態になるまでが、たしかに、つらいといえます。

一方で、前を向こうとも、後ろを向こうとも、前には進んでいます。
時間は流れ行きますし、人も環境も変化していく
からです。

そのため、前を向けないときに、無理に前を向こうとするのでなく、

「自然と前を向けるようになるときに、前を向けばよい」
「今はまず、自分の気持ちに寄り添い、認める時期だ」

そう考えることで、少し、楽になると言えます。

後ろ向きな自分に寄り添う

「後ろ向きではいけない」

そう思い、つらくなったり、苦しんでしまうとき。
たとえ後ろ向きに見える気持ちだとしても、今、何を感じているのか。
それと向き合い、寄り添ってみる。

寄り添って、認めて、はじめて、前を向けるともいえます。

そうであれば、後ろ向きな状態を否定するのでなく、
具体的に、何を感じているのか。
そして、自分の感じていることを間違いと思わず、寄り添ってみる

そうすると、自分の気持ちを自分で認めることができ、少し、心が楽になるといえます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠