こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。
新型コロナウイルスによる外出自粛要請も解除され、少し安心された方も多いのでしょうか。
私も連休を頂き、少し遠出をして、空気が澄んでいる地域でたくさんの新鮮な空気を身体に取り込んできました。
綺麗な星空にも癒され、都会とは違う良さを発見してきました。
さて、今回のブログは身近な人がうつ病になった時…どうするかというテーマです。
自分の家族、大切な人、友達、同僚…等がうつ病を発症した時どう対応したら良いのか分からなくなると思います。
そんな方へ少しでもヒントになればと思います。
家族の場合…
以前にも記載したように私の祖父は重度のうつ病で入退院を繰り返していたことがあります。
祖父は感情が安定している時は調子が良いのですが、コントロール出来なくなると易怒的になったり、落ち込んでしまったりしていました。
当時中学生だった私はほとんど何も出来ませんでしたが、出来たことと言えば、祖父が好きだったことを気分が乗った時に一緒にすることでした。
祖父は昔から車と散歩が好きでした。
車の運転は脳梗塞の既往もあり、早々にやめてしまいましたが、散歩はよく一緒に行った記憶があります。
また調子を見ながら、話をきいてあげたり、一緒にご飯を食べたり、たわいもないことをしていました。
そんなことでも一時期は笑顔も増えるようになっていました。
うつ病の症状は個人によって違うので、一概には言えませんが、本人の様子を日々見ながら、態度をコロコロ変えずに一貫した関わりをすることが大切であると感じます。
友達の場合…
友達の場合でも基本は関わりを変える必要はないと思います。
私がうつ病になった時は、同期、親友、高校時代の友達に自分から伝えました。
“調子が良くなったら遊ぼうね。”と言ったメッセージが多かったような気がします。
自分から伝えたことで、一緒に出掛けても疲れてきたら途中で帰ることも出来て気持ち的には楽でした。
友達の場合は特別なことをしてあげようとは思わず、ありのままで接することが一番大切であると思います。
辛くてどうしようもない時に電話が来たら、話を聞いてあげたり、外出出来るようになってきたら、一緒にランチに行ったりするのも良いと思います。
また、最初は疲れやすさが残っているので、短い時間からが良いかもしれません。
普段と変わらない対応を心掛けることが本人にとって一番の救いになると私はよく感じていました。
私がうつ病になった時も誰一人として変わらない態度で接してくれました。
その分回復してからも気楽に接することが出来ています。
もし友達が精神疾患で悩んでいたら、受け止めてあげて、変わらない態度で接してください。
同僚の場合…
最後に職場の同僚の場合について少しだけ記載しておきます。
私がうつ病になった時は、職場にとても配慮をして頂きました。
定期的に話し合いをして、私が出来る範囲の仕事を振ってもらい、最終的には責任を伴う仕事にも挑戦させてもらいました。
上司は私が成長できるような環境も作ってあげたいという思いも持っていてくれていたので、働きやすい環境つくりをしてくれていました。
そこに甘えてしまったことも多々ありましたが、私が長い期間勤務できたのは、職場の配慮があったからこそだと思っています。
時には陰口を言われたり、心ない言葉に傷つけられたこともありましたが、理解して頂ける人がたくさん居たことは私の救いでした。
今の時代、うつ病になり、治療を受けている方はたくさん居ると思います。
少しでも配慮できる職場環境が増えることが、今後働きやすい社会を作っていくのではないかと感じています。
同僚がうつ病で悩んでいたら、調子を聞きながら、出来る範囲内で任せられる仕事を振っていくことで、本人の成長にも繋がると思います。
その加減が中々難しいですが、本人を気にかけながら話し合いながら進めていくのが一番であると感じます。
今回身近な人がうつ病になった時の対応について、少しだけ記載していきました。
具体的にどうしたら良いのか相談したいという希望があれば、『カウンセリングこころの羽』ではご家族のサポートもさせて頂いているので、気軽にご相談ください。
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未