社会不安障害対応策~本人編~

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

前回までの社会不安障害体験記をご覧頂きありがとうございました。

今回からは新章突入ということで…私が社会不安障害がありながらも生活していく中で、対応策であったり、家族・友人からのサポートであったり、職場の対応について、記載していきたいと思っています。

今回は第1弾として…本人編として、私自身のことを書いていきます。
少しでも今苦しんでいる方のお役にたてますように。同じ思いを抱えていた方は是非一度お話しできたらと思います。

ヘルプ標識
周囲にSOSを出すことも大切です。

周囲の不安感についての対応

私が周囲からの視線に恐怖感を感じていた理由は、学生時代の実習中に常に自分の行動を指導者に監視されていたことが原因であると、今になって考えています。
就職してからも同様で、1年目の時は誰かに自分のリハビリを見られているように感じ落ち着かなくなっていました。
不安感で頭がいっぱいになり、動いていないと落ち着かなくなった時もありました。

このような症状になった時、私はまず最初に抗不安薬を服用しました。
当時の私は“薬は飲みたくない。”と拒否的になっていました。
主治医には薬を使いながら治療する必要があると説得され、渋々飲んでいました。

その時主治医には、依存性が強くなく、やめる時に苦労しない薬を希望し処方してもらいました。
少量ですぐに効果が出現し、楽になりました。
依存性も強くなかったので、服用して半年も経たずにやめることが出来ました。

職場には、薬を服用していることや不安感で辛くなること等の話をして、対応策を考えて頂きました。
中々職場に話すことが出来ない方も居ると思います。
私も入社してから5ヵ月程、誰にも言えずに辛い思いをしていました。
しかし伝えなければ、もっと自分の身体が辛くなっていくことを考えると、話をした方が楽に生きていけると思います。

薬を持つ女性
必要に応じて薬を使うことも選択肢の一つです。

自分を見つめ直しながら…

薬を服用しながら、自分を見つめ直す時間をとることを大切にしました。
具体的に最初に行動したことは、自分の考え方のクセを見つけるために、関連している自己啓発本を買い込み、読み漁ったことです。

その時同様の症状を抱えて苦しんでいる友人からも、おすすめの本を教えて貰ったり、定期的にカフェでお互いの症状を話し、共感しあったりすることで、心が楽になりました。
同じ症状を抱えているからこそ、日々の中で辛くなること、苦しいこと…全てを分かり合うことが出来て、この友人の存在は今になっては大きいものでした。
現在は中々会うことが出来ませんが、元気にしていると良いなと思います。

自己啓発本を読み漁り、ストレスを感じた時に対処する方法を考え、実践していきました。
その中で今も実践していることと言えば、一日一回アロマを焚く、部屋に植物を置く、一日一回部屋を整える、あえて面白い動画・ドラマを観て笑う等、まだまだたくさんあります。(気になった方は是非聞きに来てください♪)
簡単なことですが、意識して行うで気分を晴れやかになり、日々を過ごすことが出来ています。

赤い色の沢山の本
本を読むことで、新しい知識を身に着けていきました。

カウンセリングの利用

薬を飲む、自分を見つめ直す時間を作る…それに加えて、私はカウンセリングを利用しました。

自分を見つめ直し、考え方のクセは分かったけど、その後どうしたら良いんだろう…という疑問にいきつきました。
私の通っていた心療内科でもグループワークは行っており、参加していましたが、中々それだけでは解決策を見つけることが出来ませんでした。

それなら個別のカウンセリングを利用し、解決策を一緒に考えてもらおうと考え、利用を決意しました。

インターネットでカウンセリングルームを検索し、最初に感じたことはカウンセリングルームの少なさと高い料金設定でした。
それでも自分が楽になれるならと、比較的安いカウンセリングルームを見つけ予約をしました。

最初はとても緊張し自分の言いたいことを中々説明することが出来ませんでしたが、当時のカウンセラーの方の笑顔と話しやすさに救われ、徐々に自分の想いを話すことが出来るようになりました。
(ちなみにこのカウンセラーは『カウンセリングこころの羽』代表の岡本さんです。)

そして2週間に1回のペースで通い、自分を見つめ直し、ストレスに対する向き合い方を学ぶことが出来ました。
カウンセリングを通して学び、日常生活で実践し、繰り返すことで学習は定着すると言われています。
私自身もこの循環を繰り返し、現在の少しでも成長した自分が居ると思っています。

ペイペイが使えるカウンセリングルームこころの羽
カウンセリングの利用で、私自身の考え方の幅が広がりました。

必ず光は照らしてくれる

私自身、社会不安障害と診断されたときは、目の前が真っ暗になり、暗闇を歩いているようでした。
薬を飲みたくないと拒否していた時期は特に辛い時期でした。
お薬に頼りたくない人はたくさん居ると思いますが、私は上手く組み合わせて使うことは悪いことではないと感じています。

お薬を飲んだことで少しずつ不安感から解放されていき、外出や人前で話すこと等も怖くなくなりました。
以前の自分では考えられないことです。
そして薬を服用する前に大切なことは医師と薬剤師に不安なことは伝えることだと思います。

その後重要なことは自分の考え方、感情のクセに気づくこと。
必ず自分を苦しめている考え方、感情があると思います。まずはそれを見つけていくことが大切であると思います。

一人では出来ないこともたくさんあります。まずはその辛い気持ちを話し、今後のサポートを『カウンセリングこころの羽』で一緒に考えていきませんか?

まだまだ分かってもらえないことの多い社会不安障害。同じ症状の方と話すことで楽になることもたくさんありますので、気になった方は是非一度お話しに来てください(^^)/

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未