こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。
今回のテーマは、「限界を見積もる」。
見積もるといえば、買い物のときに、商品の値段を予想してから実際の値段を見る。
そんなことをして楽しんでいることがあります。
予想は、なかなか、当たらないものですが。
さて、本題の、「自分の限界を高く見積もりすぎない」というお話です。
ついついがんばりすぎてしまう日々
![厚い本と眼鏡](https://cocorono-hane-jp.exactdn.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif?strip=all&lossy=1&w=1140&ssl=1)
世間、職場、家庭など。
それぞれの空気感があると思います。
その中で、
「これくらいはがんばらないといけない」
そんな風に思って、がんばりつづける。
そんなことがあるかもしれません。
そして、無理をしてしまい、つらくなる。
苦しくなる。
その割に、周囲からは、
「がんばっていない」
「甘えている」
そんな風に思われる。
そうなると、さらにつらくなり、苦しくなります。
周囲は、結果で、物事を判断します。
中には、がんばりを見てくれる人もいるかもしれません。
ただ、がんばっているのに、がんばっているように外からみて見えなければ、
「がんばっていない」
そう判断されてしまいます。
そうすると、
「自分はダメなんだ」
「もっとがんばらないと」
そう思って、さらに無理をしてしまいます。
しかし、それでも周りからは認められない。
そういった負のループが続いていくのです。
何が限界かは、人それぞれ
そもそも、人によって何が限界かは、異なります。
体力のある人とない人。
同じだけ運動しても、体力のある人は余裕があります。
体力のない人は、すでに限界かもしれません。
たとえば、職場での環境でも、実は、差がついているかもしれません。
電話ばかりなって、騒音だらけの環境が、気にならない人と気になる人。
気にならない人は、スムーズに仕事ができます。
気になる人は、その音によるストレスだけで、集中力、体力を削られます。
そういった個々の限界が異なる中で、不平等な条件の中で、音が気になる人は、気にならない人と同等の仕事をしなければならないのです。
つまり、周囲の人のがんばりと、自分のがんばりは、全然レベルが違うといえます。
周囲の人が、がんばらなくてもできていることは、自分にとって無理をしないとできないことともいえるのです。
そして、ついつい、自分の限界を高いところに見積もりがちです。
それは、周りは、普通にできているのに、自分はできていない。
その場合、「自分が甘えているからではないか」
そう思ってしまい、限界を厳しく設定しすぎて、無理しすぎてしまうのです。
自分の限界を厳しく見積もりすぎていたと気づくことで、楽になる
![座ってノートにメモをしている人](https://cocorono-hane-jp.exactdn.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif?strip=all&lossy=1&w=1140&ssl=1)
そのため、まずは、
「自分の限界を厳しく見積もっていないか」
それを自分に問いかける必要があります。
たとえ周りと同じような結果が出せていなくても、良いといえます。
「自分は、がんばりすぎていたな」
ここで、成果や結果の出来を考慮して、がんばりを認めなくする必要はありません。
そうでなく、まずは、
「自分はがんばっていた」
それを自分で認めてあげることを第一とすることで、少し心が救われます。
世間、職場、家庭。どうしても、「人間は、皆同じ」
だから、「同じもしくはそれ以上の成果を上げなければならない」
そうでなければ、「それは、甘えだ」
そんな風に、なってしまいがちです。
しかし、そもそも、人間は、皆、異なるのです。
得意なこともあれば、人より数倍の時間がかかることもある。
それが、当たり前といえます。
自分の限界を正しく把握することで、自分らしく生きる
無理をしすぎてしまう。
その場合は、皆同じだから、それ位がんばらなければならない。
そう思って、自分の限界を高く見積もる。
そうともいえます。
そうでなく、「自分の限界は、これなのだ」
そういう風に、現実的に見積もる。
そうすると、無理をすることが減っていきます。
また、なんでもがんばる必要もなくなっていきます。
そして、それは、自分らしく、心を楽に生きていくことにもつながるといえます。
最後までお読みいただきありがとうございました!
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠