やる気が一瞬出ただけで良しとする

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

好きなドラマや映画は、繰り返し見たくなりますが、間を空けて、いい塩梅で内容を忘れているタイミングで見るのも面白いなとも思います。
内容を忘れてても、再度見たときに、「やっぱり面白いな」と思わせてくれるところが、ドラマや映画はすごいなと感じます。

さて、今回は、「やる気が一瞬出ただけで良しとする」というお話です。

やる気になったのに、できないとき

水たまり

「よし、こうしよう」
そう決意して、明るい未来が見えたはずなのに、

「やる気がわかない」
「何もできない」
「思わぬ困難が生じてしまった」

そうすると、

「一体どうしたらよいかわからない」
「絶望感を感じる」

そんなふうに、より強く、重たい感情を感じてつらい、苦しい。

そんなことはないでしょうか。

一旦、やる気になり希望が見えた分、やる気がわかなくなったり、できなくなったときの感じというのは、とてもつらいものですよね。

やる気が一瞬出たことの捉え方

「やる気が出たり、希望が見えた」

それ自体は、嬉しいと感じることも多いかなと思います。

ただ、その分、

「やる気が出たのに、それがなくなってしまい、希望が途絶えた」

そのように、やる気が一瞬出たことが、かえって、

「あのやる気はなんだったのか」
「希望が見えても、結局、それは違ったのか」

そんなふうに、よりつらい気持ち、苦しい気持ちの種ともなってしまいます。

一旦、針が反対側に大きく振れたときの反動が大きいように、やる気が大きく出たときほど、その反対の事情が起きたときに、反動も大きく捉えてしまうといえます。

やる気が一瞬出ただけで良しとする

花と小鳥

やる気が出たとき、希望が見えたとき、あえて、ネガティブな側面にも目を向けておくのも必要といえます。

「すごいやる気が出たけど、ちょっとしか続かないだろうな」
「うまくいかなくて、落ち込んでしまうこともあるだろうな」

ネガティブな部分も見つめておくことで、実際に、やる気がなくなったときの反動も減らせるといえます。

また、目を向ける場所を変えることも大事だといえます。

それは、「やる気が一瞬出ただけで良しとする」ということです。

たしかに、やる気が出たのに、すぐにやる気がなくなったりするのは、つらいです。
また、やる気が出るだけでは意味がないという思いも、うなずけます。

一方で、やる気が一瞬でも出るというのは、大きな変化ともいえます。

何もやる気が沸かなかったときからは、大きな変化です。
そして、やる気が出ては、やる気がなくなるを繰り返す。

その繰り返しの過程の中で、だんだんと、安定的なやる気や元気を取り戻していくものともいえます。

そうであれば、やる気が一瞬でも出たというのは、その過程の中での大きな一歩ともいえます。

そう考えると、やる気が一瞬出ただけで良しといえるのです。

「やる気が出たはずなのに、やる気がなくなり、つらい」
「希望が見えたはずなのに、それがなくなり、つらい」

そんなときは、

やる気が出て針が大きく振れた分、その反動として、苦しさを感じてしまっている場合があると把握する。
そして、やる気が出たり、出なかったりというのは、何度も繰り返されて、安定的なやる気や元気さに繋がるものと捉える。

たしかに、やる気が出なくなるのはつらいですが、やる気が一瞬出たというのは、その繰り返しの過程の一歩の出来事であるから、それだけで価値があると捉えてみる。

つらいときにこのように思えたりはするものではないかもしれませんが、こうした流れを把握しておくことは、実際に、つらくなる際、つらくなる前に、少しでも心を和らげることに繋がるといえます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠