山内のコンプレックス克服奮闘記④~コンプレックスとの上手な付き合い方って?~

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の山内です。

これまで3回にわたり自分の体験談を書かせていただきましたが、読んでくださった皆様、ありがとうございます!

今回も、「あくまで個人の見解」にはなってしまいますが、コンプレックスとの付き合い方について、うまくいった方法とそうでない方法に分けて書かせていただきますね。

うまくいかなかった方法その①「ひた隠す」

目を手で覆った幼い子供

10代の私は、コンプレックスであった体型の特徴がなるべくバレないようにと、まずは「隠す、隠れる」作戦を取りました。

体のシルエットがわかりにくいよう、上も下もダボっとした服を好んで着たり。

おそろいを着なければならない制服やジャージは、“個体差”が目立ってしまう気がして苦手だったので、集合写真ではなるべく隅か後列をねらったり、できるだけ写らないようにしたり…。

ですが、隠そうとすればするほど卑屈な気持ちになるばかりで、克服とはほど遠い結果になりました。

よく、「もっと自分を好きになろう」とか、「自分を大切にしよう」と言われても、それが出来ればこんなに悩んでいない!その方法が分からなくて困っている!というお話を聞くことがあります。

私も、10代の頃に周りから「自分を好きになってあげようよ」なんて言われても、「好きになれる人には良いところがあるからで…自分なんて…」とますます落ち込んだだろうなと想像できます。

だからこそ「ひた隠す」作戦を続けていたんだと思いますが、隠しても隠しても一向に楽になれない中、「どうやらこの方法ではいつまでたってもコンプレックスの克服はできないぞ」と、薄々感じはじめるのです。

うまくいかなかった方法その②「克服しようとする」

大きな岩を押す青年

「隠す」作戦が上手くいかなかった私は「克服する」作戦へと切り替えます。

幼い頃にちょっとだけかじって楽しかった、ダンスの習い事を再開すれば、ぽっちゃりして嫌だった体型が引き締まり、少しは魅力的になれるかも…と考え、ダンス教室探しを始めたのです。

ダンス教室あるある、だと勝手に思っているのですが、生徒募集の広告に写っている、引き締まった体でドヤっと言わんばかりの(…全国のダンスの先生ごめんなさい)表情でポーズを取っているインストラクターさんの姿は、まだまだ自己肯定感低めさんだった私にはオーラが眩しすぎて、体験レッスンの申込みにはものすごーく勇気が要りました。

結局、市民会館で開かれている、主婦の方中心のダンスサークルと出会えた私は、最年少メンバーとして参加させていただけることになり、大好きなダンスを十数年ぶりに再開しました。

相変わらず鏡に映る自分の姿は、理想とは程遠いものでしたが…勇気を出して動いた結果、また好きなことに打ち込めるようになったことで、「自分を褒めてあげても良いかも」という心境に至ることができました。

ダンスサークルのお姉さん達も、誰も私の体型のことなど気にする様子がなく、新入りを気遣ってか「ターンが綺麗だね」なんてちょっとしたことでも褒めてくださるので、ダンスの帰り道はいつも充実感に満ちていました。

ただ、結局体を動かす趣味を始めても、食欲はむしろ増加し、体型にはさほど変化は無かったので、「克服しようとする」作戦が成功したとは言えず…

ただ!①の「隠す」作戦とは異なり、「少なくとも克服しようと頑張った」自分のことは、ちょっと好きになりました。

次回はいよいよ、コンプレックスとの付き合い方で、正解だと思えた方法について書かせていただきますね。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』山内彩子