こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。
2020年も始まってもう1週間が経とうとしていますが、未だに今年の目標、やりたいことを書けていない私です。
次の休みにはじっくり自分と向き合う時間を作ろうと考えています(笑)
さて、今回のテーマは“介護うつ”です。
私は前職で介護うつを抱えているご家族をたくさん見てきました。
少しでも楽になってもらいたいと思い、空き時間や就業後にご家族とお話をすることを大切にしていました。
その時のことも交えながら、ブログを書いていこうと思います。
介護疲れを放っておくと…
介護疲れを一番強く感じるのは、ご家族が認知症になってしまった時であると感じています。
認知症は大きくアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症の4つに分けられます。
この中で半分を占めるのが、アルツハイマー型認知症で、前頭葉の萎縮が強く画像で見られるのが特徴です。
前頭葉とは別名“人間が人間らしく居る”ことが出来るための機能があります。
そのため、この機能に何らかの問題が生じると…抑制が効かなかったり、人格が崩壊してしまったり…。
「こんな人じゃなかったのに…」と思ってしまうことも多々あると思います。
慣れない介護に加えて、感謝されずに文句ばかり言われる…認知症の介護ではよく聞く話です。
この介護疲れを防ぐには、その対象者さまにあった対応を医療従事者が家族に提案をすることが、本当は大切なのですが、病院で働いていた身としては、分刻みのスケジュールで動いているため中々難しいのが現状です。
誰にも聞いてもらえない、辛さを分かってもらえないと感じると、どんどん介護疲れが、介護うつへと発展してしまい、共倒れになってしまいます。
高齢者のうつに対しても…
次に対応で難しいのが“高齢者のうつ”だと考えます。
例えば、自分より先に子供が亡くなってしまっている場合は強くそう思ってしまうことも多いようです。
前職の時も、「末短いんだから、リハビリなんてしても無駄」「こんなことするなら死にたい」と言われることもしばしばありました。
私たちでもこのようなことを言われたら、少し落ち込んでしまうのに、これらのことを自分の家族に言われたらもっと辛くなります。
高齢者のうつに対応出来ないご家族は徐々にお見舞いに来なくなってしまい、患者さまは、更に落ち込むという悪循環を何度も見てきました。
高齢者のうつに対しての対応は中々難しいものがありますが、一番大切なことは、その方の思いに寄り添って傾聴する姿勢が重要であると感じます。
傾聴をしていく中で、その方の本当の想いを知ることが出来ます。これは作業療法士であったときも、心理カウンセラーとして働いている今も大切にしていることです。
一歩踏み出すことで…
カウンセリングでは、とりあえず誰にも話せない介護疲れの話を聞いて欲しいという要望や家族に対しての対応法が分からないという悩みまで、解決の糸口を一緒に探すことが出来ます。
心理学をベースにした対応法もあれば、その方の疾患特有の関わり方まで。
またそれと同時に、介護疲れによって、ストレスを溜めない方法、息抜きの方法等、介護をしている自分に対するメンタルケアの方法も一緒に模索していきます。
中々ケアマネージャーさんやソーシャルワーカーにも伝えることが出来ないお悩みの対処方法も一緒に考えていくことも可能です。
今後日本は団魂の世代が後期高齢者になる時代に突入していきます。
老々介護や核家族化による家族負担の多さ等、様々な問題が出てくると思います。
カウンセリングルームという場所を上手く利用して、少しでも介護疲れや介護うつの方が減少し、前向きに介護に取り組める世の中になっていけばと願うばかりです。
後半は少し固い話ばかりになりましたが、『カウンセリングこころの羽』は介護疲れ、介護うつにも対応しておりますので、お気軽にお問合せ・ご利用してください(*^-^*)
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未