生活の質を考える~QOLについて~

こんにちは。札幌市の中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の岩本です。

昨日は“節分”でしたが、皆さんは恵方巻を食べたでしょうか?
私は久しぶりに作って食べてみました。
高校時代はお寿司屋さんの軍艦・巻物担当だったため、一応巻物に関しては上手いです(笑)
父と母にも喜んでもらい、嬉しさ抜群でした。

さて、今回のブログのテーマは“生活の質”について考えていきたいと思います。
専門学生時代、先生方に「患者さんのQOLを考えて、リハビリをしなさい。」と口酸っぱく言われた記憶があります。

今では少しづつ浸透してきたこのQOLについて、詳しく記載していこうと思います。

光の道

QOLって何?

まずはこのQOLについて詳しく説明したいと思います。

別名:クオリティオブライフ
ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度として捉える概念と定義されています。

wikipediaより

簡単に言えば、その方の生きがい、アイデンティティ、健康状態、家族構成等を大切にして関わっていく必要があるということです。

現在では医療現場でよく使われている用語で、前職の時はこの考えを大切にして、患者様と関わっていました。

人間は生きがいを持って生活していくことで、生活そのものが豊かになると言われています。

しかし高齢者や病気により、その生きがいが出来なくなった時、喪失感が強く出現し、やりたいけど出来ないという認知と判断にギャップが生じストレスが強くなってしまうのです。

ここで少し具体的な例を出してQOLについて説明したいと思います。

カラフルな色鉛筆-人それぞれの個性

これが自分の生きがいなんだ

上記は私が患者さまに言われた言葉です。

その患者さまは定年後、毎日行っている作業を生きがいとしていました。
しかし突然の病、そして術後の合併症を併発してしまい、その作業をするには、酸素ボンベを持って行わなければいけなくなってしまいました。

当初は歩くだけで血中酸素濃度が急激に下がってしまい、とてもその作業を行えることは難しい状況でした。

しかし話し合いの中で、「これが自分の生きがいなんだ。少しだけでも良いからやらせてくれ。これがなければ自分は生きている意味がないんだ。」と強く訴えられました。

この方のQOLが高い状態はこの作業をやっている時なんだ…と話し合いの中で何度も感じ、入念に話し合いや作業の練習、患者教育を行いました。

退院時は酸素がなくても生活できるようになり、休憩を挟めば作業を酸素なしで行えるようになりました。

その後、実際に作業が出来るようになったとの報告を受け、とても嬉しくなった記憶があります。

私が行ったQOLを重視した関わりを紹介してみました。
少しイメージがついたでしょうか?

並んだ電球-気づいた瞬間の閃き

人それぞれ違うもの

QOLは人それぞれ違うものであると思います。
生活の質、人生の満足度は十人十色で、正解もありません。

「何かちょっとおかしいな…」「落ち込むことが増えてきたな…」「悩みが中々解決できないな…」等、もやもやしている状態が続くことでも、生活の質は低くなっていくと感じます。

それならば、そのもやもやを少しでも改善していくためには、どうすれば良いのかを考えていく方が、現在の生活の質が上がり、今後の人生の幸福度が向上していくと思います。

生活に不安を抱えている状態を常に作り出すことで、脳内のセロトニンが減少していき、うつ状態を引き起こしてしまうともいわれています。
(精神医学の本参照)

少しでも不安を感じた時に、自分でどうにか出来ない場合は、専門家の力を頼ることも必要であると感じます。

あなたの生活の質は今上がってますか?下がっていますか?
どうすれば上がるのかを一緒に『カウンセリングこころの羽』で考えさせて貰えませんか?

QOLが上がった状態を維持できるようにサポートしていきたいと思います。
お気軽にご利用を検討してください(^^)/

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』岩本望未