できないことを増やしてみる

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

カフェでゆっくり過ごすのは、落ち着きますよね。
普段、コーヒーをブラックで飲みますが、短時間に多くは飲めず、すべて飲むまで時間がかかるので、ある意味、ゆっくりカフェで過ごせるから、良いかななんて思っています(笑)

さて、今回は、「できないことを増やしてみる」というお話です。

できることを増やす人生

青のタイル

「あれができなければならない」
「これをできるようにしなければならない」

そのように、小さい頃から、どれだけできることを増やせるか。
その方向で、何においても、がんばろうとしてきた、がんばってきたということはないでしょうか。

たとえば、勉強においては、たくさんの科目があり、あれもこれも。
就職活動においても、アピールできるために、あれもこれも。

そんな風に、できることが増えれば、人生は好転する。
そんなように思って、がんばるけれども、

「できなくて、つらくなる」
「がんばったけれども、さらにがんばりを求められる」

そのように、人生を好転させるつもりが、いつの間にか苦しみの渦にいるような感覚になる。
そういうことがあるかもしれません。

できることを増やすことは、いわば、常に「自分」を拡張しようといえます。
そうすると、今の自分は、まだ、小さな自分です。
つまり、常に、今の自分を否定しなければなりません。

そうだとすると、精神的には、つらいといえるのではないでしょうか。

もちろん、楽しんで、できることを増やそうとしているならば、良いことといえます。

一方で、人生、常に、苦しいと感じているならば、もしかすると、できることを増やす必要がないのに、それを求めていることが一因といえるかもしれません。

できないことは、できないと認める

そうであれば、反対に、「できないことを増やしてみる」
その視点は、楽に生きる上で、1つの見方となるといえます。

もちろん、できていることをあえてできないようにするという意味ではありません。

趣旨としては、できないと認めてこなかったことを、できないと認める。
本当はできないようなことを、素直にできないと認める。
そのような意味です。

あれもこれもできなければならないとすると、やることも増えますし、いつまでたっても、自分を認めづらくなります。

反対に、あれもできない、これもできない、これならできる。
そのような形で、残ったできることをシンプルにやる。

それに集中できれば、余計な気苦労もなく、できることだけやっているので自分を認めやすくなります。

そもそも、できる部分を周囲が認めてくれるのも嬉しく感じるものですが、できない部分を周囲が認めてそれを受け入れてくれる方が、安心できるものではないでしょうか。

つまり、自分が、自分のたくさんのできない部分を認めて、受け入れた状態でいる。

そして、開き直って、できないものは、できない、できることはやる。
そういう形の方が、心にゆとりを持つことができます

そして、できることだけやっていて、余裕がある状態だと、遊び心が出てきます。

つまり、できなかったことも、
「ちょっとトライしてみようかな。」
そんな気持ちが生まれるものです。

そうした遊び心だと、前向きに物事に取り組んでいるので、自然とできるようになることも増えます。
つまり、できないことを増やすことは、結果的に、楽しみながら、できることを増やすことにもつながるのです。

できないことを増やしてみる

ビーチ

「人生、苦しい」
「自分はダメだ」
そんな気持ちに押しつぶされそうなとき。

あえて、できないことを増やしてみる。
その意識を持ってみる。

そのことで、
「これはできないからやらない。」
「これだけはできるからやろう。」

そんなシンプルな生き方になります。

そして、シンプルな生き方は、心の余裕を生み出します

そうすると、自然と、できないこともトライしてみたくなり、
遊び心を持ち、結果として、苦なく、できることが増える。

そんなサイクルが、人生を楽に生きる上で、支えになっていくといえます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠