自分を変えるのでなく、引き出しを変える

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

以前、カーリングをして遊んだことがありますが、とても楽しかったです。
ストーンが狙った方向にいかず、距離感も全然合わなくて、とても難しかったですが、それでもすごく楽しく感じました。
また、是非、体験して、少しは狙い通りにストーンを投げられるようになりたいです。

さて、今回は、「自分を変えるのでなく、引き出しを変える」というお話になります。

自分を変えたい

2つのマグカップ

「今の自分ではダメだ・・・」
「自分はおかしいのでないか」
落ち込むようなことがあると、そういうふうに、自分を否定してしまいたくなるものですよね。

そして、
「自分を変えたい!」

そういうふうに、思うものの、
「どうすればよいかわからない」
「また、いつもの自分だ・・・」

そんなふうに、無力感を感じたり、さらに、落ち込んだりしてしまうものですよね。

自分に求められていることが異なる

ひとくちに、「自分」というふうに大きくまとめると、
事が大きくなり、

「一体、どうすればよいかわからない」
そんなふうに、感じるといえます。

そもそも、時や状況によって、求められていることは異なります。

たとえば、事務作業では、正確さが求められますし、ビジネスマンが仕事を進める上で、いかに相手を説得できるかというのが求められたりもするといえます。

一方で、プライベートやその相手の気持ちに関わる仕事だと、相手への共感というのが求められるといえますよね。

「自分を変えたい」だと、
具体的に、どこの部分のことなのかが見えなくなってしまいます。

もちろん、日々、つらい出来事、苦しい出来事がある中で、

「自分が嫌になる」
「自分そのものを変えたい」
と感じるというのもとてもうなづけます。

その感じ方は、そのとおりだと思うのですが、それに加えて、落ち着いているときは、
「いつ、どこで求められるどんな自分を変えたいのだろう?」

そう問いかけることで、より、変えたい部分が具体的になり、具体的になると、モヤモヤを減らすことにつながります

自分を変えるのでなく、引き出しを変える

夕陽と舟

「自分を変えたい」
という思いは、うなづける一方で、

「そう思うことは、自分を否定してしまっているかも・・・」
そんな思いが湧く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「自分はダメだという前提みたいな感じになって、嫌だな」
そんな思いを抱く場合もあるかもしれません。

そんなときは、
「自分を変えるのでなく、引き出しを変える」という意識は大切です。

どんな人にも、明るさ、落ち着き、優しさ、合理的な考え、真面目さ、おおらかさなどというのは、程度の違いこそあれ、あるといえます。

そうであれば、すでに自分の中にあるものを引っ張りだしてくる。
そう思えば、自分を変えるというよりは、引き出しを変えるだけという話になります。

たとえば、明るさを求められたときに、

「あの人みたいに明るくならなければ」
「自分に明るさはない、自分を変えなければならない」
と思うと、負担になってしまいます。

そんなときは、
「自分の中の明るさの引き出しから引っ張り出してみよう」

そうすると、自分のできる範囲の明るさを出せばよく、負担感は減っていきます。
なにより、自分を否定せずにいられます。

「自分を変えたい」
そう思ったときに、今、周りからどんなことを求められて困っているのか。

それを、心が落ち着いているときに、考えてみることで、具体的にどの部分の問題なのかを特定することにつながります。

その上で、
「自分はダメだ・・・」
「自分を変えようとしたいけど、同時に自分を否定する感覚にもなる・・・」

そんなときは、
「自分の中のここの引き出しから、引っ張ってこよう」

そういうふうに、その求められていることに対して、自分のここに引き出しの部分を出すという意識でいくと、
自分を否定しないまま、行動も変えていけるといえます。

最後までお読みいただきありがとうございます

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠