自分へ課している基準を緩めていく

こんにちは。札幌市中央区にある『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の杉野です。

こないだ、近所を散歩してみましたが、近くに住んでいるものの、普段通らなかった道を歩いてみると、色々と発見があって良い気分転換になりました。

さて、今回は、「自分へ課している基準を緩めていく」というお話です。

不安や不満が募る日々

草畑

「もっとがんばらないと」
「なんだか苦しい」
そんなことを感じることはないでしょうか。

不安が押し寄せたり、日々、色々と我慢をして不満が募っていくと、苦しいものですよね。

1つ、不安がなくなったとしても、また新たな不安が出てきたり。
1つ、不満が解消されたとしても、すぐに不満が溜まったり。

そのように繰り返すほど、さらにつらさ、苦しさも深まっていくものですよね。

自分へ課している基準

「もっとがんばらないと」
それは、
「自分へ課した基準を守らなければならない」

そんな考えからきているものということができます。

こうでなければならないという基準まで自分が達していないと思うからこそ、
その基準に達しようと、
「もっとがんばらないと」
と思うといえるからです。

「なんだか苦しい」
それは、
「自分の基準を自分が守れそうにない」

そんな考えからきているものということができます。

自分はこうあるべきという理想の自分に全然達していない。
そんな毎日が続き、達することもできそうにないと考え、苦しくなるといえます。

自分が自分にどのような基準を課しているのか。

その視点で考えてみると、
「自分は、こんなに自分に求めていたんだな」
そう気づく機会になるかもしれません。

自分へ課している基準を緩めていく

コーヒーとパソコン

そして、心を楽に過ごすためには、自分が課している基準を緩めていく必要があります。

「自分は、これで十分」
「自分は、このくらいを守ればOK」

そうすれば、がんばる必要もなくなり、基準に達しない自分に苦しむことも減っていくといえます。

一方で、基準を緩めることへの抵抗や不安も生じるといえます。

「こうしなければならない」
「ここまでできないといけない」

それは、自分自身を守るためにその基準を設定しているともいえるからです。

高い基準を作り、それを守ろうとすることは、安心にもつながっているのです。
そのため、基準を緩めると不安になります。

不安があるならば、無理する必要はないといえます。

それだけ、その基準は自分にとって大切であるともいえるからです。

そこで、少しずつ必要な限りで基準を緩めるという意識が大切だといえます。

「これは、こんなに厳しくしなくていいのではないか」
「これを必死で守っていたけれど、もう意味ないな」

振り返る中で、そのような、明らかに不必要で不相当な基準が中にはあるのではないでしょうか。

そういうものがあれば、それらを減らしていけばよいといえます。

不安や不満が溜まる日々。
そんなときは、自分が自分に課している基準に思いを巡らせてみる。

そして、明らかに要らない基準だなと思うものを緩めていく。

それがすなわち、心を楽に暮らす上で1つの大事な考え方になっていくといえます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』杉野誠